エッセイ

-鋭意執筆中!-

恒久平和の実現をめざして

平成の30年あまり、わが国は戦争のない平和を享受しつつも、平らかとはいえない時代を過ごしました。バブル崩壊後の長期デフレ経済にあえぎ、また、阪神・淡路大震災、東日本大震災をはじめ、相次ぐ自然災害への対応に追われました。

平成から令和へ。令和の時代は、平成で解決しきれなかった国内の課題に取り組みつつも、国家間の対立や環境問題、防災・減災など、世界が抱える課題に一層目を向け、立ち向かっていくべきではないでしょうか。

上皇陛下は、御在位30年記念式典で「更に外に向かって開かれ、叡智を持って自らの立場を確立し、誠意を持って他国との関係を構築していくことが求められている」と仰っていました。また、天皇陛下は一般参賀の場で「わが国が諸外国と手を携えて世界の平和を求めつつ、一層の発展を遂げることを心から願っております」と仰いました。

自国の繁栄だけでなく、世界の平和と繁栄を願い、国境や民族を越えてともに歩んでいくことが、グローバル化の進む令和の時代を生きる私たちの使命です。

5月、私はジュネーブで行われた「世界復興会議」に参加しました。災害に関する知見と教訓を共有するこの会議で、高齢者や障害者を含めて誰一人取り残さない防災の必要性と兵庫のこれまでの取り組みを伝え、また、内外の防災・減災対策への更なる貢献を誓ってきました。国際社会が一つとなって取り組むこうした活動の積み重ねが、恒久平和の実現に繋がると信じています。

阪神・淡路大震災を経験した私たちは、内外の多くの支援から、世界が一つになって助け合うこと、共に生きることの大切さを学びました。また、多くの外国人が地域社会を支えてきた兵庫には、多文化共生の精神が息づいています。

新時代を迎え、兵庫が世界平和の結節点となるべく、人と人、地域と地域の交流を推進するとともに、文化、経済、防災・減災など、あらゆる分野で国際貢献に力を注いでいきます。