エッセイ

-鋭意執筆中!-

未来につなぐ兵庫のまちづくり

1.阪神・淡路大震災25年

来年1月17日、あの阪神・淡路大震災から25年の節目を迎えます。今、被災地でも震災を直接経験していない人が半数に及ぶといわれており、震災の風化が懸念されています。震災の経験や教訓を忘れないだけでなく伝え、そして、この経験・教訓を活かし、大災害に備えることが必要です。このため、「忘れない」「伝える」「活かす」「備える」をテーマに、阪神・淡路大震災の経験と教訓を広く発信するとともに、南海トラフ地震等の来るべき災害への対策に取り組みます。

とりわけ、生活や社会活動の基盤となる住宅や建築物の安全確保は重要です。このため、「兵庫県耐震改修促進計画」のもと、住宅や多数利用建築物の耐震改修を支援するとともに、専門家の技術力を維持・向上させるための耐震改修に関する講習会等や被害の抑制につながる知識、ノウハウ、技術を広く県民に伝えるイベントを実施するなど、ハード・ソフト両面から施策を推進し、安全安心なまちづくりに取り組みます。

2.新時代の兵庫をひらく

兵庫県は、その阪神・淡路大震災からの復興の過程で悪化した財政を立て直すべく、行財政構造改革に全力を傾けたため、これまで新たな分野に十分な投資ができませんでした。しかし、11年にわたる厳しい取り組みの結果、収支均衡をはじめ各分野で掲げた目標を達成し、ようやく今、新たなスタートラインに立つことができました。

兵庫のめざすべき姿を描いた「兵庫2030年の展望」。この新たなビジョンで描く“豊かな生活空間”の実現に向けて、まちづくり施策を多面的に展開していきます。

その第一は、都市中心部の魅力向上です。今年、周辺地域の活性化を図るため、兵庫県と神戸市が共同で整備を進めてきた「新長田合同庁舎」がオープンしました。また、兵庫・神戸の玄関口である三宮駅前の再整備や県庁舎等の再整備が大きく動き出しています。商業・文化・交流機能の拠点化を図り、まちの賑わいを創出し、都市間競争力を高めます。

第二は、ニュータウンをはじめとする郊外住宅地の再生です。子育て世帯の入居や三世代同居・近居を促進し、多世代が混在し連携する活力あるまちづくりを進めます。

第三は、地方都市の機能向上です。駅前等に商店や医療機関等の生活利便施設を集積し、広域・地域交通の拠点となり、交流の場となるよう促し、持続可能なまちづくりを進めます。

第四は、多自然地域の交流拡大です。空き家や空き施設を二地域居住や交流拠点施設等として活用し、住民同士や都市住民との交流拡大を図り、豊かな暮らしづくりを進めます。

もともと兵庫は、摂津・播磨・丹波・但馬・淡路の五国から成り立っています。このひょうご五国の多様性を活かして魅力あるまちづくりを進め、日本を先導、世界につなぐ「すこやか兵庫」の実現をめざします。